二次創作小説

スポンサーリンク
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十五話 願いはアンビバレンツ

私の中にある力って、きっとスパゲッティコードのように複雑に入り固まったものだと思うの。 きっかけがなかったので今までまるっと引き上げることはなかったのだけれど、さあやろうとしたら、世界が変わるくらいのレベルの力って中々引き出せない感じがする...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十四話 ナイフ÷友達

緑のカーテンがひらひらと。淡い光で包まれる、保健室。ヤスリで削った陽光を宙にばらまいたかのような柔らかさの中で、朝倉さんは大きく素直な形のナイフをひゅんと軽く投げ上げたわ。 危ない、と私が口にする前に、三回転くらいしてから戻ってきたその柄を...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十三話 隠し味はナルキッソス

「……朝からどうしたんだ、涼宮? 何やら、麦茶と麺つゆを間違えたようなたいそう微妙な表情をしているが」 「うーん……うさぎさんになってから意外に、声を掛けられる数が増えたのに驚いちゃって。麺つゆの間違いは谷口から体験を聞いたことがあるけれど...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十二話 百億点対イルカ派

毎日が誕生日ではなくても、それなりに日々は楽しいものね。まあ、【あたし】なら、つまらなくても無理矢理面白くしてしまうだろうけれど、私だって同じ。 勉強だって、分かるようにすれば眠気もたらす呪文ではなく先生方の色つきクイズになるし、体育だって...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十一話 エアバッグとゲリラ豪雨

「ふふ、オムライス美味しかったですねぇ」 「ええ。チェーン店のものと思って甘く見ていたわ。やっぱり、とろとろの卵は、酸味の利いたチキンライスとよく合うものね」 「本当に、皆と同じにしてよかったぁ。長門さんと男の子たちは、ハンバーグ付きを頼ん...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十話 アプリコットティーにヨーグルト

「ふゎあ……うーん。ちょっと、ちっちゃなことで悩みすぎたかしらね」 大っきく口を開けながらあくびを一つ。そうして、私は人気と眠気の中で独りごちたわ。こんなの駄目ね。でも、だらしなさを禁じるには、ちょっと意識が薄いの。 私も谷口のこと笑えない...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第九話 百万馬力<ホラーハウス

まあ実は他に優れたものが隠れているのかもしれないけれど、たとえば、今人間が一番ホットな地球産の端末だとするわ。地球の表面の殆どを踏破して、これから宇宙に接続せんとする集まり。うん、人って中々凄い性能だと私も思うわ。 けれども、その未だ届かな...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第八話 不味いコーヒーはチキータ

「うーん……放課後が暇になっちゃったわねぇ」 記念すべき最後の部活こと運動系で一番好きなので取っておいた卓球部で部長さんとの熱戦を披露してから翌日、私は燃え尽きていたわ。 昨日は勝負の潮目にここぞという時のために取っておいたチキータを失敗し...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第七話 牛さんと無表情レイヤー

「未来人」 「え? えっ? 長門さん?」 「捕まえておいた」 色々と衝撃を受けた、その翌日。今日はいい日になるだろうな、と何となく思っていたわ。だって、曇りがちだった昨日とは違って見上げた空は抜けるような晴天だった。 この時期は特にぽかぽか...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第六話 フラクタルに謎

私の心ひとつで世界は変わる。それこそ、文字通りに、ね。 願いが叶う。それはとっても嬉しいこと。でも、当たり前に何もかもが成就しすぎると、つまらないと思うの。影響力が強いっていうのも良し悪しね。私の中での暫定だけど、主人公ってのも大変だわ。 ...
スポンサーリンク