二次創作小説

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【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

番外話① 長門有希の願望

「座ってて」 勝手なんて知ったこっちゃない他人のテリトリーの中、俺はそいつの言葉におうだかああだかよく分からない蚊の鳴くような声を返した。 いや、腰の引けたそんなざまで本当に返答になっていたかどうかは分からなかったが、この相手、長門有希には...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十六話 【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

――――涼宮さんの真似は誰にも出来ない。きっと、彼女自身も意識的には出来ないよ。そこに意思の介入する余地はないんだ。どんな偉大な知恵を持つ何者にも不可能さ。 状況は絶望的。私はただ世界に二人ぼっちという浪漫を求めていただけだったのに。気づけ...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十五話 願いはアンビバレンツ

私の中にある力って、きっとスパゲッティコードのように複雑に入り固まったものだと思うの。 きっかけがなかったので今までまるっと引き上げることはなかったのだけれど、さあやろうとしたら、世界が変わるくらいのレベルの力って中々引き出せない感じがする...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十四話 ナイフ÷友達

緑のカーテンがひらひらと。淡い光で包まれる、保健室。ヤスリで削った陽光を宙にばらまいたかのような柔らかさの中で、朝倉さんは大きく素直な形のナイフをひゅんと軽く投げ上げたわ。 危ない、と私が口にする前に、三回転くらいしてから戻ってきたその柄を...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十三話 隠し味はナルキッソス

「……朝からどうしたんだ、涼宮? 何やら、麦茶と麺つゆを間違えたようなたいそう微妙な表情をしているが」 「うーん……うさぎさんになってから意外に、声を掛けられる数が増えたのに驚いちゃって。麺つゆの間違いは谷口から体験を聞いたことがあるけれど...
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第十二話 百億点対イルカ派

毎日が誕生日ではなくても、それなりに日々は楽しいものね。まあ、【あたし】なら、つまらなくても無理矢理面白くしてしまうだろうけれど、私だって同じ。 勉強だって、分かるようにすれば眠気もたらす呪文ではなく先生方の色つきクイズになるし、体育だって...
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第十一話 エアバッグとゲリラ豪雨

「ふふ、オムライス美味しかったですねぇ」 「ええ。チェーン店のものと思って甘く見ていたわ。やっぱり、とろとろの卵は、酸味の利いたチキンライスとよく合うものね」 「本当に、皆と同じにしてよかったぁ。長門さんと男の子たちは、ハンバーグ付きを頼ん...
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第十話 アプリコットティーにヨーグルト

「ふゎあ……うーん。ちょっと、ちっちゃなことで悩みすぎたかしらね」 大っきく口を開けながらあくびを一つ。そうして、私は人気と眠気の中で独りごちたわ。こんなの駄目ね。でも、だらしなさを禁じるには、ちょっと意識が薄いの。 私も谷口のこと笑えない...
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第九話 百万馬力<ホラーハウス

まあ実は他に優れたものが隠れているのかもしれないけれど、たとえば、今人間が一番ホットな地球産の端末だとするわ。地球の表面の殆どを踏破して、これから宇宙に接続せんとする集まり。うん、人って中々凄い性能だと私も思うわ。 けれども、その未だ届かな...
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第八話 不味いコーヒーはチキータ

「うーん……放課後が暇になっちゃったわねぇ」 記念すべき最後の部活こと運動系で一番好きなので取っておいた卓球部で部長さんとの熱戦を披露してから翌日、私は燃え尽きていたわ。 昨日は勝負の潮目にここぞという時のために取っておいたチキータを失敗し...
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