最短はもうミンミではない? ~恐竜の中で一番短い名前~

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幼い頃、自分は恐竜の図鑑を眺めることにハマっていました。

いやそもそもの前提として、どうしたことやら自分は物心ついた頃には既に本の虫だったのですね。

本を読んでいる間は静か。そのために、よく自分は図書館に預けられていました。

しかし図書館は、幼い身には広大です。それに、後にはそれなりに出来るようにはなったとはいえ運動嫌いだった子。

いくら好きとはいえ文字の羅列が過ぎる本が並ぶ奥に行かずに、手前の図鑑コーナーを楽しむようになったのはある種自然だったのでしょうか。

自分は凝ってしまい、魚や野菜、はては調理器具の図鑑すら開いて覗いていました。

そして、沢山の図鑑の中でも気に入ったのが、前述した恐竜のもの。

想像もつかない大きさが、迫力のある絵図と共に記されている。しかもそれらは今は亡き太古の発掘から推定された姿。

これには、ロマンを感じずにはいられませんでした。次第に、図鑑から書籍に至るまで片っ端から目を通すようになっていきます。ちょっとした恐竜ファンの誕生でした。

そして、読んだ中に書かれていた小ネタ。今で言う北極圏に居た恐竜、等の中に世界一名前の一番短い恐竜ミンミのことが書いてありました。

それを、なんでか自分はずっと覚えていたのですね。短い、というのはやはり覚えやすかったのでしょうか。

そして最近、ミンミってどんな姿だっけと調べたところ、更に短い名前を付けられた恐竜が居るという情報が目に入ってきました。

これは皆様にもお知らせせねば、ということで筆を執った次第です。

ざっと描いた想像図と共に、お送りしますね!

ミンミという長期レコードホルダー

ミンミ(Minmi paravertebra)は白亜紀前期に生息していたとみられる小型の鎧竜。アンキロサウルス科、といえば大体の姿を想像して頂けるでしょうか。

その中でもミンミは初期のものとされていて、しっぽにあの特徴的な棍棒のような尻尾の先の骨塊もないのだそうです。

他にも、腹部に硬い骨質の装甲がついていたりなど、他の近縁の恐竜には見られない特徴があるみたいなのですよね。中々面白いです。

このミンミ。なんと1980年からずっと、それこそ2004年になるまで一番短い名前の恐竜として知られていました。

Minmi paravertebra。属名+種小名で数えて十七文字

例えばかの有名なティラノサウルスですと。Tyrannosaurus rex Osbornで二十二文字と、五文字違っていますね。(数え方等間違っていたら申し訳ありません!)

確かにミンミ、だなんてどこかそっけないくらいの短さの恐竜なんて中々聞いたことがありませんよね。

ブラキオサウルスとか、ディプロドクスだの、なんとなく長いほうがそれっぽいですものね。

自分もその短さに感じ入り、ずっと覚えていました。

しかし、ミンミが持っていた恐竜界最短の名前の称号。それは、2004年になって違う恐竜に与えられることになりました。

新チャンピオン、メイ・ロン

さて。ここからは最近知った話になるのですが、いつの間にかミンミよりも短い名前の恐竜が出てきていたそうなのですね。

それは2004年にメイ・ロンと名付けられた白亜紀前期に発掘された小型肉食恐竜。

トロオドン科。即ち羽毛恐竜ですね。鳥に似ている姿をしていたのだと、想像されています。

ちなみにこのメイ・ロン。発掘された中国の言葉で眠る竜と直訳出来るのだそうです。

その名のとおりに、眠った姿で発掘されたみたいなのですね。そしてその姿がなんと鳥が寛ぐ時のあの丸まった姿そっくりなのです!

鳥にしかないとされていたその習性。それが恐竜にもあった……これは恐竜と鳥は密接な関係であるのはもう間違いない。

そんな感じでメイ・ロンは恐竜が鳥に進化したのだという学説を補強する重要な存在と見られているのだそうです。

おまけに、首を後ろに回して頭部を肘の下に入れるその形。それは、メイ・ロンに恒温性がある可能性も示唆しているのだそうで……夢が広がりますね!

そして、本題である名前の短さですが……メイ・ロンの属名+種小名は下記の通りになります。

Mei long。その合計数、七文字です!

十文字の短縮と相成りました。なるほどこれは凄い……これ以上なんて考えられないくらいに、と自分は思いました。

けれども、想像は覆されるのが世の常。更に名前の短い恐竜が、なんと2015年に論文と共に登場したのです!

イー・チーという存在

2015年に、イー・チーという恐竜の存在がこれまた中国から世界に発信されていきました。

ジュラ紀の地層から見つかった小型恐竜。羽毛恐竜の一つですが、イー・チーは中々特異な存在だったのです。

前足の第三指が長いことからスカンソリオプテリクス科と見られていますが……この恐竜の驚くべき部分は、一つでしょう。

それは、滑空するための、コウモリのような翼膜を持っていたところなのです!

羽毛に覆われていながら、しかし膜をもって滑空する。ムササビをイメージしてもいいでしょうかね。

或いはこれも収斂進化の一つなのか。恐竜の多様性をこれほどかというくらいに感じさせてくれる恐竜の一つが、このイー・チーでしょう。

なんといっても想像される見た目が面白いですよね。合体生物みたいで、何だか凄く思えます。実物を一度見てみたいものですね。

さて、本題ですがこのイー・チー(またはイ・キ)の属名+種小名。

それをまとめますと、Yi qi。なんと驚異の四文字となるのです!

はい、メイ・ロンの十一年の天下は覆されました。今現在(2019年12月末)ではイー・チーが恐竜界ナンバーワンの名前の短さなのです!

まとめ

どうでしたでしょうか。恐竜に詳しい人や、自分の読んでいた本に目を通したことのある人なら知っていらっしゃるでしょうミンミの名前。

しかし、時代は変わり名前の長さも変化するものなのですね。そして新しい発見の素晴らしいこと。

全チャンピオンのメイ・ロンに現在のイー・チー。共に奇しくも羽毛恐竜ですが、どちらも調べればそれだけ自分の蒙を啓いてくれました。

世界は広くて、生物史は深い。それを調べることで肌で感じさせていただくことが出来ました。

皆様も、出来れば自分のように知識の更新をなさってみて、そうして変化を楽しんでみて欲しいです!

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