二次創作小説

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霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった

第三十八話 段階を踏まなければ

世界が燃える。果たしてそんなのが錯覚でなければ、この世は地獄だ。そして、妹の手により一度にそんな地獄絵図を披露されたレミリア・スカーレットは、自身を正しく《《二つに分ける》》ほどの火炎の中に悶え苦しんでいた。「ぐ……が……」消し炭からすらも...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第二十三話 トレーシングペーパー×14光年

私は、ここにいる。そんなそれこそSOSにも使えそうな言葉を、果たして私は口にしてもいいのかちょっと悩むわ。なにせアイアムアイだって不確かな【涼宮ハルヒ】の代替物でしかない私だもの。あの野球大会の日に交替があったことにて流石に理解したわ。私は...
【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第二十二話 晴れ晴れ愉快に会議は踊る

「えっと?」さて、特に勿体ぶることもなくただ瞬きとして目を閉じて開いた。それくらいの時間の認識しかないくらいのに、目の前の状況が一変していたらどうでしょう。とりあえず、私は混乱したの。幾ら暫定転生経験者で世界の中心に居座っているとしても、よ...
それでも私は走る

走り続けたい

――――というウマ娘は中長距離が得意であり、こと長距離において秀でる部分が最初からあったというのは、知られたことである。実のところトレセン学園入学時点では、次代のステイヤー候補の筆頭としての期待すらかかっていた程。肉体は太く鋭いが、その技術...
それでも私は走る

権利をあげる

「ふぅ……」一人ぼっちには、ため息が似合う。だがキングの私がするようなことではないのに、と思いながらも止められなかったことが少女の疲れの証。本日はレース後の休養に充てられた日。平素はそこそこドライな自身のトレーナーにかけられた、今はまず身体...
霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった

第三十七話 すっきりしたわ

硬質な材の廊下に降ろされるは、靴下に包まれた柔らかなつま先。よって特に忍んでおらずとも音も立てることなく彼女は残骸としたばかりの出入り口を背に進む。背負うコウモリの羽根が骨ばかりになっているとはいえ、空を行くことが出来る少女が階段へと伸ばす...
それでも私は走る

比翼の鳥

風はどこか冷たさを帯びていながら、日差しは熱そのもの。そんなこの頃の秋の天気のもとに、優駿ばかりがくつわではなく肩を並べて競い合う。炎天に長く伸びすぎたため刈られて整ったばかりの街路樹が風に撫でられざわめいた。良バ場で行われる9月20日、日...
それでも私は走る

今日も、一緒に走ろ

「ウララ……起きて」「うう……――ちゃん。分かったよお……」柔らかで心地よい、ハスキーボイス。それを何時も明日の朝の楽しみにしながら少女は寝て、起きる。ぴこぴことピンクの耳はすぐ近くの彼女の心音をすら探ろうしているかのように動く。やがてここ...
霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった

第三十六話 あんたなんか忘れて

紅魔館の地下には数多の書籍を蔵した図書館が広がっている。その中心、本の山を通り越して最早奇っ怪なオブジェと化したテーブルにて一冊の厚い本がまるで風の悪戯にさらされたかのようにさらさらと読み解かれていた。そう。そこにはいっそ幼気なまでの指先を...
それでも私は走る

ハリボテのエレジー

――――という少女は一見とてもそれらしい、ウマ娘だ。愛らしい容貌には大きな栗色の瞳がぱっちりと。耳のてっぺんからよく梳かれた髪は、例え海水をまとい二つ別れていようとも目を惹いて離さない。その上で、節々の細さに合わぬ隆々とした筋がむっちりとす...
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