オリジナル小説

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マイナスから目指すトップアイドル

最終話 マイナスから目指したトップアイドル

百合は、町田百合ですぅ。ちょっと前までトップアイドルってのを目指してましたぁ。そして、ちょっと前になれたんですねぇ。らくしょー……ってわけじゃなくって結構頑張らなきゃだったのが悔しいですがぁ、でもなんとかなったのは嬉しかったですぅ。これで、...
救えない魔法少女

第十三話 高段

ぱん。そんな音がした。「え、と」いつの間に弾けたのだろうか。魔物は瞬きの間に消失していた。あの存在の末期の証明が先の音色だとするのならば、何とも命として軽い。いいや、これはひょっとして。位すら弾けるほどの足し算があの合間に行われた証左ではな...
勘違い吸血鬼ばかさねちゃん

第十八話 優しい魔法使いってなんですかい?

夕日落っこちて、もう夜だ。結構暗いけど、そんなには暗くない。まあ、最低でも蘭を見逃してしまわないくらいには、この新月の夜もそこそこ明かりがあった。オレは結構夜目が利く。これでよく夜な夜な猫の会合に参加しににゃあにゃあ行っていたのだが、一度寝...
救えない魔法少女

第十二話 魔物

さて、オレは罪から逃げると決めた。皆を魔法少女にしたってのは、どうしようもないくらい悪いことだ。不可抗力、なんて言葉は救いにならない。オレは最悪死ぬほど酷い目に遭った大勢のために、同じくらいに酷い目に遭うべきだとは思う。「まあ、オレってそん...
救えない魔法少女

第十一話 謝罪

「あむ」何時だって、プラセボは甘いだけ。でも白くて粉っぽいそれをもぐもぐしながらオレは蚊帳の外できゃっきゃうふふを見る。自罰の他所で花は咲くもの。ちょっと両方とも大ぶりで華美な感じがあるが、まあ綺麗所が仲良くしてる。「へー。おっきいゆきちゃ...
救えない魔法少女

番外話② 樋口結

樋口結は、埼東ゆきの幼馴染みである。そして、ゆきに魔法少女を伝染された最初の被害者でもあり、政府公認の伝染なき魔法少女として俗に言うところの《《魔法少女パンデミック》》を防いだ英雄だった。「わたしなんて、怖いから他の子やっつけてただけなのに...
救えない魔法少女

第十話 差異

色々と悩み尽きない身分であるが、それでも時が経てばさざ波治まるのは自然の理。自分が何だかは正直よく分からないが、それはそれとしてオレは居候をするのだと言い張る家なき娘である【埼東ゆき】をひとまず案内することにした。「ここが書斎だ」「わあっ、...
救えない魔法少女

第九話 自他

「むぅ……」どうも寝心地が、悪い。オレはそこそこ鬱なので身体に余計な緊張が走りがちでその分疲れやすくはあるが、流石に寝るときくらいはマシだったのに。むしろ、全体に圧すら感じる動けなさがある。おまけになんか暑苦しい。布団の柔らかな拘束とは明ら...
救えない魔法少女

第八話 代入

この世はプラスの生き物ばかり。何だかんだ互いに文句ばっかつけてるが、どんなものだって結局生み出して、創って壊してそんなのばっかって意外と輝きを帯びた素敵達なのだ。しかし、プラスの反対のマイナスだってひょっとしたらどこかにあるのかもなって、オ...
救えない魔法少女

第七話 犠牲

魔法とは、過程を乗り越えて道理を欺瞞することで望ましき結果ばかりを得る、願いだ。全ては意思を超えた己に対する祈祷によって顕現する。オレから端を発した力は何時しか魔法と名付けられ、遍く全ての教えに対する反逆だと、宗教を含む様々な学者達から大い...
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