オリジナル小説

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小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた

第十三話 皆、幸せに

私、川島吉見はそこそこ友達がいます。立場もあって悪っぽい人が中心ですが、善い人にだって仲良しさんは居るのですね。クラスメイトや、楠川の街の人たち。それに何より宗二君とかは幼馴染みでズッ友です。影のある美少年から、明らかにコイツ主人公だなとい...
小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた

第十二話 透けて見えた

原作ファンにはまたアイツのせいかよで知られる、物語をコイツさえやっつければ終わりだよと、とても分かりやすくしてくれたラスボスである上水善人。大体の悲劇に一枚噛んでいる食欲旺盛な彼ですが、しかしそんな最悪系男子で神に次ぐのではと言われる万能な...
小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた

第十一話 めでたしめでたし

「くぅ~ん!」「わ、ひらめちゃん! 信号機の青は確かにゴーサインですが、あなたのスタートダッシュに私は付いてはいけ……へぶっ!」開幕地面とちゅーからはじまり、そのまま引きずられてアスファルトに顔面ごと擦られている私。そう、何を隠そうこのお隣...
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第十話 サイレント

「ふんふ~ん♪」青空の下、私は喜びを音にして鼻歌として奏でます。なるだけ元気が天高く届くように、ちょっと大きめに。その裏に悪があろうとも日々が面白くて、朝にいただいた味噌汁のアサリの中にカニさんを発見した憶えも楽しくって、私はついつい下手を...
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第九話 食べちゃっていい

実は私はあまり料理が得意ではありません。いえ、無能を自称しているだけはあって、そもそも大体が不出来ですが特に味見という行為が苦手過ぎてダメなのですよね。調理中は私の猫舌っぷりがしょちゅう邪魔しますし、そもそも味を他の人より薄く感じちゃってる...
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第八話 無知全能

私はエッチなことが苦手です。いえ、勿論そういったものが人々の繁殖に必要なことであるからには大いに推奨したいところではあるのですが、個人的にはちょっと恥ずかしすぎました。普段隠している部分を最も大事に、それでいて刺激的にハッスルするなんて、想...
小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた

第七話 似合わない

私にはスーパーお金持ちな知り合いがいます。まあ、お金だけでなく殆どありとあらゆるものを保有している男ですが、そいつはでも随分と変わり者であって吝嗇家でもあるのですね。いや、けちというか、自分の目的には全部差し出せても、それ以外のことに無頓着...
小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた

第六話 見つけてあげます

私のお隣の埼東ゆきちゃんはポメラニアンのワンちゃんを飼っています。そして、私は一年ほど前から首狩りウサギのミリーちゃんを飼っているのですね。生の人参と採れたてのきゅうりを用いた冷や汁が大好物の、ふわふわ綿あめみたいな改造動物さんです。普通の...
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第五話 ツンデレ

なんだかイザナミだのテュポエウスだので拡張型人間や改造人間や魔法使いみたいなちょっと人間やめてる能力者が多い「錆色の~」シリーズ世界。まあ前世の私が読んでても誰が一番強いんだよ、いや、あんた強そうなのにここで負けるのかよとなっていたのですが...
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第四話 天国のための

私はこの世界の大本たるお話をテキスト方式で知っています。右も左も分かっていれば、横断歩道の確認も楽ちんであるのと同じように、私はだからこそ結構危ないこの「錆色の~」シリーズ世界を渡って来れたのでしょう。まあ、実のところは悪のトップをやってる...
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