二次創作小説

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空を飛ぶ程度の――

第十一話 タイプ

本人はあまりそう思っていないが、霊夢とて現代っ子の端くれである。むしろ、ISという最先端のマストアイテムに日頃から触れられている彼女の今は、流行りに敏感な女の子達の理想と何ら変わらない。 とはいえ、最新の飛行パワードスーツに対しては造詣が深...
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第十話 針と破壊

クラス対抗戦。本来ならば、専用機持ちの生徒ばかりが注目されるこの大会にて、今回本命と目されている少女は、どこの国にも企業にも専用機を譲り受けて貰っていない一般生徒だった。 その名は博麗霊夢。こと、一年生の間で絶対の最強と噂されているのが、彼...
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第九話 日常

なんだかIS学園は騒がしくてあまりゆっくり出来ないな、と霊夢は思う。 時に理沙が遊びに来たりもするが、我が家たる神社の軒下にて茶を呑みながら年離れた義母や義父と共にのんびりと過ごしていたあの日々が今や懐かしい。 ここでは霊夢は教室は勿論のこ...
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第八話 恋愛と友情

今再びの第三アリーナ。IS学園一年1組2組の生徒達が固唾を呑んで見つめる中、対峙し浮かんでいるのはただ二つ。 赤を主とした第三世代型ISを纏う凰鈴音は、目の前のありふれた白き第二世代ISを身に着けふよふよとしている霊夢を強く睨みつける。 専...
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第七話 光

篠ノ之箒にとって、織斑一夏は唯一つの光だった。 それこそ盲目になってしまうほど心の底から想った相手であるし、何なら振られた今でも未だに大好きな男の子でもある。 とんでもなく外見が格好いいところとかはまあ、箒もそこに惹かれている部分も多々ある...
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第六話 恥ずかしい

博麗霊夢はIS学園の生徒である。そうであるからには制服を着用せずにはいられず、当然露出度の高いISスーツを着込むことだって義務付けられていた。 「水着みたいよね、これ……恥ずかしいわ」 ぴたりと肌に張り付く学校指定の薄一枚。肌触りがやたらと...
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第五話 天生

『日本には満を持して、という言葉もあるようですが……少し、待たせ過ぎではありません?』 『主役は遅れてやってくるっていうだろ? まあ正直に言うと……博麗が|一次移行《ファースト・シフト》も済ませていない機体で戦うのはどうかって言ってさ。少し...
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第四話 ありがとう

セシリア・オルコットは、勤勉である。 授業で持ち帰った学びを都度復習するのは当たり前。暮らしの中、異国の言葉で不明だったところを使い込んだタブレットで自室にて調べることはしょっちゅう。 入部して熟しているテニスの素振りの型を繰り返してみたと...
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第三話 武というよりも舞

「はぁ。撒くのに苦労するわね。そんなに純和風な私の容姿が珍しいのかしら。もっと珍しい外の人間だってちらほら居るってのに」 今日も今日でゆっくり出来ずにげんなりしながら、霊夢はだだっ広いIS学園を歩む。 それも、半ばファンとなりつつある幾らか...
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第二話 ノブレス・オブリージュ

世界は奇跡を失伝した。 神は死に、魑魅魍魎は根絶され、光は単なる明かりで闇はただの暗がりとなる。 昔々のお話は寓話となり、恋ですら分泌物の次第とされた。今や殆どの人はあり得ないを信じない。 神がかるのは科学ばかりで、なら人の望みは即物的にな...
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