茶蕎麦

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【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十八話 キュウリをピンどめ

あともう少しで6月。女子更衣室の窓から仰いでみれば、梅雨前のこの頃にしては少しばかり重ったい曇り空が広がっていたわ。 今日は予報だと雨と聞いたのだけれど、なんとか曇天のままで、むしろ気温は運動するのに丁度いいくらい。 だから、私達SOS団も...
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第十七話 井戸端会議なシーソーゲーム

好きのサインというのは、色々とあると思うわ。あ、この場合は異性に対する好きね。アイラブユーの伝え方ということ。 たとえばとある鳥さんだとダンスを披露したり、また違った鳥さんなら羽根を大きく広げて美しさをアピールしたりするみたい。それにそもそ...
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番外話② 古泉一樹の望月

正直に言おう。俺は超能力者というものにずっと、憧れていた。 いや、だってそれはそうだろう? 背を比べ合うことだって楽しみだった子供の頃も、俺にもあるんだ。そうするとちょっと足が速いだけで幼心には凄く感じたってのに、そんな通常能力を超えてる力...
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番外話① 長門有希の願望

「座ってて」 勝手なんて知ったこっちゃない他人のテリトリーの中、俺はそいつの言葉におうだかああだかよく分からない蚊の鳴くような声を返した。 いや、腰の引けたそんなざまで本当に返答になっていたかどうかは分からなかったが、この相手、長門有希には...
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第十六話 【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

――――涼宮さんの真似は誰にも出来ない。きっと、彼女自身も意識的には出来ないよ。そこに意思の介入する余地はないんだ。どんな偉大な知恵を持つ何者にも不可能さ。 状況は絶望的。私はただ世界に二人ぼっちという浪漫を求めていただけだったのに。気づけ...
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第十五話 願いはアンビバレンツ

私の中にある力って、きっとスパゲッティコードのように複雑に入り固まったものだと思うの。 きっかけがなかったので今までまるっと引き上げることはなかったのだけれど、さあやろうとしたら、世界が変わるくらいのレベルの力って中々引き出せない感じがする...
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第十四話 ナイフ÷友達

緑のカーテンがひらひらと。淡い光で包まれる、保健室。ヤスリで削った陽光を宙にばらまいたかのような柔らかさの中で、朝倉さんは大きく素直な形のナイフをひゅんと軽く投げ上げたわ。 危ない、と私が口にする前に、三回転くらいしてから戻ってきたその柄を...
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第十三話 隠し味はナルキッソス

「……朝からどうしたんだ、涼宮? 何やら、麦茶と麺つゆを間違えたようなたいそう微妙な表情をしているが」 「うーん……うさぎさんになってから意外に、声を掛けられる数が増えたのに驚いちゃって。麺つゆの間違いは谷口から体験を聞いたことがあるけれど...
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第十二話 百億点対イルカ派

毎日が誕生日ではなくても、それなりに日々は楽しいものね。まあ、【あたし】なら、つまらなくても無理矢理面白くしてしまうだろうけれど、私だって同じ。 勉強だって、分かるようにすれば眠気もたらす呪文ではなく先生方の色つきクイズになるし、体育だって...
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第十一話 エアバッグとゲリラ豪雨

「ふふ、オムライス美味しかったですねぇ」 「ええ。チェーン店のものと思って甘く見ていたわ。やっぱり、とろとろの卵は、酸味の利いたチキンライスとよく合うものね」 「本当に、皆と同じにしてよかったぁ。長門さんと男の子たちは、ハンバーグ付きを頼ん...
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