茶蕎麦

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【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱

第十話 アプリコットティーにヨーグルト

「ふゎあ……うーん。ちょっと、ちっちゃなことで悩みすぎたかしらね」 大っきく口を開けながらあくびを一つ。そうして、私は人気と眠気の中で独りごちたわ。こんなの駄目ね。でも、だらしなさを禁じるには、ちょっと意識が薄いの。 私も谷口のこと笑えない...
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第九話 百万馬力<ホラーハウス

まあ実は他に優れたものが隠れているのかもしれないけれど、たとえば、今人間が一番ホットな地球産の端末だとするわ。地球の表面の殆どを踏破して、これから宇宙に接続せんとする集まり。うん、人って中々凄い性能だと私も思うわ。 けれども、その未だ届かな...
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第八話 不味いコーヒーはチキータ

「うーん……放課後が暇になっちゃったわねぇ」 記念すべき最後の部活こと運動系で一番好きなので取っておいた卓球部で部長さんとの熱戦を披露してから翌日、私は燃え尽きていたわ。 昨日は勝負の潮目にここぞという時のために取っておいたチキータを失敗し...
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第七話 牛さんと無表情レイヤー

「未来人」 「え? えっ? 長門さん?」 「捕まえておいた」 色々と衝撃を受けた、その翌日。今日はいい日になるだろうな、と何となく思っていたわ。だって、曇りがちだった昨日とは違って見上げた空は抜けるような晴天だった。 この時期は特にぽかぽか...
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第六話 フラクタルに謎

私の心ひとつで世界は変わる。それこそ、文字通りに、ね。 願いが叶う。それはとっても嬉しいこと。でも、当たり前に何もかもが成就しすぎると、つまらないと思うの。影響力が強いっていうのも良し悪しね。私の中での暫定だけど、主人公ってのも大変だわ。 ...
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第五話 お天気おねーさんの嵐

前の席に座る人のつむじの観察にばかり時間をかける女子高生って、そうそう居ないと思うのよね。でもまあ、それが好きな人相手であったら別じゃないかしら。まじまじと観察してみたところ、キョンくんのつむじは右巻きだったわ。 そして、キョンくんが結構授...
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第四話 うさぎ≠ウロボロス

「いやあ、書道っていうのも意外と面白いものなのね! 習字の宿題のつまんない思い出しかなかったけれど、勝手に書いていいとなると、途端に自由になれるって驚き!」 最初は、正直なところ大して実りを期待しなかった、連続仮入部。でも、私、とってもハマ...
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第三話 砂糖と塩は正直に

現況に、眉がひそまるのを感じる。私は、幼子の未来予想図なんかよりよっぽど甘い、シャケの砂糖焼きを咀嚼しながら思うわ。失敗したなあ、って。 まず、私が鮭の切り身に砂糖を間違えて振りかけてしまっていたことは、確かに不味いというより拙かったかもし...
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第二話 谷口と猫属性

「ふん、ふーん」 鼻歌交じりに、北高の長い坂を進む私。うんざりするような広角だと聞いていたけれど、私にとってはそれほどでもないわね。誰かさんとは根性とストライドが違うのよ。こんなの朝の目覚めに優しい運動程度。 こういう時ばかりは、自分のハイ...
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第一話 葦のアルゴリズム

「…………どうすれば良いのかしらね………」 胡散臭い題名の怪しげな本の列と、女の子の色調が奇跡的に融合している我が部屋にて考え事をしながらうろうろ。 そうやって黙って色々と考えていれば沈黙が続くもの。そういえば、延々と続く三点リーダって、ま...
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