空を飛ぶ程度の―― 第九話 日常 なんだかIS学園は騒がしくてあまりゆっくり出来ないな、と霊夢は思う。時に理沙が遊びに来たりもするが、我が家たる神社の軒下にて茶を呑みながら年離れた義母や義父と共にのんびりと過ごしていたあの日々が今や懐かしい。ここでは霊夢は教室は勿論のこと自... 2023.12.16 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第八話 恋愛と友情 今再びの第三アリーナ。IS学園一年1組2組の生徒達が固唾を呑んで見つめる中、対峙し浮かんでいるのはただ二つ。赤を主とした第三世代型ISを纏う凰鈴音は、目の前のありふれた白き第二世代ISを身に着けふよふよとしている霊夢を強く睨みつける。専用I... 2023.12.16 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第七話 光 篠ノ之箒にとって、織斑一夏は唯一つの光だった。それこそ盲目になってしまうほど心の底から想った相手であるし、何なら振られた今でも未だに大好きな男の子でもある。とんでもなく外見が格好いいところとかはまあ、箒もそこに惹かれている部分も多々あるが、... 2023.12.15 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第六話 恥ずかしい 博麗霊夢はIS学園の生徒である。そうであるからには制服を着用せずにはいられず、当然露出度の高いISスーツを着込むことだって義務付けられていた。「水着みたいよね、これ……恥ずかしいわ」ぴたりと肌に張り付く学校指定の薄一枚。肌触りがやたらと良く... 2023.12.15 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第五話 天生 『日本には満を持して、という言葉もあるようですが……少し、待たせ過ぎではありません?』『主役は遅れてやってくるっていうだろ? まあ正直に言うと……博麗が|一次移行《ファースト・シフト》も済ませていない機体で戦うのはどうかって言ってさ。少し慣... 2023.12.14 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第四話 ありがとう セシリア・オルコットは、勤勉である。授業で持ち帰った学びを都度復習するのは当たり前。暮らしの中、異国の言葉で不明だったところを使い込んだタブレットで自室にて調べることはしょっちゅう。入部して熟しているテニスの素振りの型を繰り返してみたと思え... 2023.12.14 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第三話 武というよりも舞 「はぁ。撒くのに苦労するわね。そんなに純和風な私の容姿が珍しいのかしら。もっと珍しい外の人間だってちらほら居るってのに」今日も今日でゆっくり出来ずにげんなりしながら、霊夢はだだっ広いIS学園を歩む。それも、半ばファンとなりつつある幾らかの同... 2023.12.13 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第二話 ノブレス・オブリージュ 世界は奇跡を失伝した。神は死に、魑魅魍魎は根絶され、光は単なる明かりで闇はただの暗がりとなる。昔々のお話は寓話となり、恋ですら分泌物の次第とされた。今や殆どの人はあり得ないを信じない。神がかるのは科学ばかりで、なら人の望みは即物的にならざる... 2023.12.13 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 第一話 慣れない 博麗霊夢は、現し世にどうしても慣れない。高校の入学式、周囲にきゃぴきゃぴと萌える若さの中で何とはなしに窮屈な感を覚える。自分もあれらと年は同じであるはずなのに、何かおかしいのだよな、と首をかしげながら。そして、紫檀の髪に乗っかった、友達の《... 2023.12.12 空を飛ぶ程度の――
空を飛ぶ程度の―― 空を飛ぶ程度の――・目次 インフィニット・ストラトスと東方Projectのクロスオーバー二次創作作品。たった一人、IS学園に入学することになった博霊霊夢さん。ハイスピード学園バトルラブコメに付いていく気もない彼女は自分勝手に意見して皆を惹きつけていきます。きっと彼女のおかげで皆は少しだけ自由になるのでしょう。――しかし幻想は楽園は、果たしてどこに? 2023.12.12 空を飛ぶ程度の――