二次創作小説

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それでも私は走る

負けるために来た

少女は名もなきモブウマ娘。――――は、何にもなれなかった。もともと、何でもなかったから。 でも、彼女だって懸命だったから、なにも変えられない、なんていうことはなかったのだ。 ――――という、ウマ娘がいる。 大粒の瞳に栗毛のショートカットに整...
それでも私は走る

それでも私は走る・目次

モブウマ娘――――。才能に恵まれない彼女は、それでも今はなきウマソウルのために、駆け続けます。己を火に焚べてでも。 スペシャルウィーク世代にて彼女は果たして名を挙げられるのでしょうか?
幽香さん、優しくしてみる

第十九話 ライバルに優しくしてみた

断崖絶壁が邪魔になっていても、ぶち破って進めば良い。そんな発想は常人には持つことが出来るものではなかった。 普通ならば力が足らずに届かず及ばず、涙を呑むのが当然。挑むまでもなく自信崩折れさせるのが本来であるだろう。 そんなこと、何度も手抜き...
幽香さん、優しくしてみる

第十八話 少女の夢に優しくしてみた

投げて、拾ってを続けるその合間に入り込んだのだろうか。使い慣れていた道具の中に、段違いの威力のものが紛れ込んでいる。 そんなことがもし起きていたとするなら、そのおかしな道具を精査するのは当然のことだろう。 そして、メイド十六夜咲夜は己の持つ...
幽香さん、優しくしてみる

第十七話 天邪鬼に優しくしてみた

鬼人正邪は天邪鬼である。 そのように、彼女は鬼と種族名についてはいるがしかし実際は鬼とは程遠い、捻くれているだけの妖怪だ。 生まれついて、何かが幸せであるとムカつくし褒められているとぞっとする。嫌がることは進んでするし、命令無視なんて当たり...
幽香さん、優しくしてみる

第十六話 友達に優しくしてみた

入道雲を青く呑み込む空高く。何にも寄らぬ宙にて少女たちは舞い踊る。魅せるためには弾を交わすことでは足りないと、直に矛を交えて戦う姿は多くに仰がれた。 夏の頃合い、高き日の暑い中。涼みの最中に少女たちの弾幕ごっこは丁度いい祭りごと。やんややん...
幽香さん、優しくしてみる

第十五話 孤独な少女に優しくしてみた

物部布都は、無私の為政者に欲を囁き人にならせようとした、悪女である。太陽を貶してその手に入れようとした、雲のような女性だった。 そう。その子は一途な、大好きな彼女に生きていて欲しいと思った少女でもあったのだ。 神の子孫に連なる、物部の人。故...
幽香さん、優しくしてみる

第十四話 孤独な太陽に優しくしてみた

東風谷早苗は、考える。異変。数多の神霊のようなものに溢れた空を見て、しかし彼女は眼鏡をくいと上げ、焦ることなく少し足止まった。 「これは、神霊……?」 早苗が人里にて布教の一部という名目で行い始めた寺子屋での歴史講義の最中、厩戸皇子のお話を...
幽香さん、優しくしてみる

第十三話 古の怨霊に優しくしてみた

霍青娥は、千数百年以上前から邪仙、つまり仙人として生きている女性である。修行こそ人を仙人足らしめているものであり、それほど永く研鑽を積み続けた彼女の力は幻想郷の数多の存在と比べても高みに位置するものとなっていた。 既に神仙の域に到達している...
幽香さん、優しくしてみる

第十二話 仙人に優しくしてみた

実のところ、風見幽香は臆病者なのではないかと、博麗霊夢は思っていた。 変化を求めぬ自然の具現。幻想郷の秩序に重く座す、そんな姿は並大抵の人妖には威厳溢れるように映るのかもしれない。 だがしかし、それと反するかのように嗜虐的に全てと触れ合わん...
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