二次創作小説

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幽香さん、優しくしてみる

第一話 白黒魔法使いに優しくしてみた

ふと、風見幽香は考えた。そういえば、自分は他人に優しくしたことなんて殆どないな、と。なら、やってみようかと、そんな風に思い立ったのは、霧雨魔法店上空での霧雨魔理沙との弾幕ごっこの最中であった。「まあ、思ったからとはいえ、流石に、優しく負けて...
幽香さん、優しくしてみる

幽香さん、優しくしてみる・目次

東方Projectの風見幽香さんが主人公の二次小説となります!当人が口にしたように本当に最強の幽香さんが優しくなってしまったらというお話です。古い作品故にキャラクターの設定、性格などが独自解釈である場合があります。
霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった

第十七話 私に会いに来てくれたら

「ん……」「よし、よし」母娘の関わりは別に、静謐でなくてもいい。柔らかな触れ合いに、元気に怒りを向け合うことだって自然なこと。だから、今の私達はきっと間違っているのだろうなと、上白沢慧音は思っていた。夜のさざめきに、言葉にならないものばかり...
少女は星にならない

十四話 空を飛ぶのには身軽な方が良いのだけれど

辻垣内智葉は、臨海女子麻雀部の部長である。そんな智葉は、常日頃それらしく部内の様子を見渡すことを癖としていた。もとよりその気風の良さと貫禄、そしてとある事情から学校の外ではお嬢とすら呼ばれる彼女。カチャカチャうるさい部室内に都度鋭く目を配る...
少女は星にならない

十三話 幾ら想いを焚けども独りには

須賀京太郎は、元来星に手を伸ばす人だった。希望を持ち、愛に瞳を輝かし、そして夢を求めてやまない少年が彼の基礎。その大器が幾ら愛のために陳腐化しようとも、怪我の痛苦にて肩より上に手が上がらなくなろうとも、本質的に青年は足掻く者なのだ。更に言う...
少女は星にならない

十二話 たとえ水をあげなくても、その花は

白糸台高校は私立であり、また所謂《《いいところ》》の子女が多く通う学校としてそれなりに有名だ。とはいえ、昔はいざ知らず現在には親に所以した派閥や垣根などは殆どなく、強いて言うならば少しお硬い雰囲気がある程度の普通の高校だ。ただ、東京にあって...
少女は星にならない

十一話 だから少年はその広い器を水に浸す

須賀家は、大家である。それは金持ちであるというだけの理由ではない。遡ることの出来るだけで千年を超えるその積み上げてきた歴史、国に波及した影響力の高さから多くからそう認知されている。だが、関東の大震等によって経済的な力は随分と衰え、地盤を変え...
少女は星にならない

十話 奇跡で星は浮かばない

雨露零して、空は泣く。ごろりごろりと稲光の音色轟かせ、暗く、黒く天はどうにも鬱いでいた。今日はずっと突き抜けるような青を望んでいたのに、しかしおおよその予報とも異なり天気は大雨となっている。いくら待っても数多の水の軌跡滞らない眼前。果たして...
少女は星にならない

九話 かいぶつに挑むのが勇者だけでいいのか

かいぶつは誅されるもの。物語ではよくそう描かれるけれども、福路美穂子はそう思わなかった。大きいからって邪魔者扱いしてしまうのは辛いことだし、理解できないからって除いてしまうなんてとても悲しい。せっかくだから、《《どうしようもないもの》》とだ...
少女は星にならない

八話 それが一夜の夢ならば

好きという言葉がある。それは、おとうさんおかあさん好き好きと騒ぐ私に、みだりに使ってはいけないと注意された思い出が強い、そんな文句だ。そういうものは、もっと多くを知ってから使いなさい、と仏頂面を少し緩めながら父は語る。好きというのは本当に大...
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