茶蕎麦

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私は彼女の魔嬢(まじかるすてっき)

第五話 白杖

第五話 白杖魔法、とは何だろうと思う。このクラスは進みが良いからと随分と先んじて三平方の定理を教えて下さっている先生の言葉の大半を無視して、授業中に私はそんな余計なことを考える。字面から読み解くと、簡単だ。悪なる迷わしの、法則。今は夢や希望...
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第四話 欺瞞

第四話 欺瞞太陽とはアレに隠されて見えないもの。光はソレを透過し薄汚れたものしかない。私にとって、バケモノ溢れる空は、世界に組み込まれた自然だった。大いに醜く、時に美しくも形を変える埋まりきった空。それを事実として理解し生きていることが普通...
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番外話一 心の勘違い

番外話一 心の勘違い嵐山心は、大須滴が好きだ。それは、常識的な範囲を多分に超えて、どんな形にも留まらなかった。茫洋と、ただ思って彼女は彼女の近くで安堵する。だから、一息つける家の中、最愛だった家族の間であっても今やつまらなくなっていた。ぬい...
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第三話 雨音

第三話 雨音「わあっ、すてっきー、速いよー」「私じゃあスマッシュを遅くは出来ないよ、っと」「あっ、手前に落とさないでー」世間では空梅雨が騒がれている中、ようやく降ってくれた雨が音を立てて、空の軋みを聞こえなくさせる。混ざりながらも大いにあい...
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第二話 喪失

第二話 喪失私は自分で思っているよりも大分、見目が良いらしい。間違いなく性格は悪いのだろうが、人当たりには気を遣っているので、あまりそれが表に出て来ることもなかった。私には理解できないが、だからだろうか、異性からの告白というものはそれなりに...
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第一話 子犬

第一話 子犬人はアレを除いて、生きている。私は、アレを覗いて生きている。それが、大きな違い。青を隅っこに追いやって不確定未確認に蠢く空を見たくはなくて、私はなるだけ下を向いて歩く。人との距離は充分で、ゴミは端に退かれているがために、硬いばか...
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プロローグ 虚飾

プロローグ 虚飾魔法というのは人間の世界には存在しない。それは、外の法則。魔なる力の発露。「やっつけるよー」『気をつけてね』人に掴めるはずのないソレ。しかし、その少女は魔法を用いることが出来た。多分なルール、それを手に持つ杖にて触れることで...
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【完結済み】私は彼女の魔嬢(まじかるすてっき)・目次

杖ポジションの少女を主人公とした魔法少女ものです。それは、当たり前と異常が重なり合いながら蠢く今を生きる彼女らだから出来る魔法でした。
映画

ホラー映画名作五選 ~当たり前だけれどこれらは、怖かった~

ホラー映画の名作五選。観れば思わず息を呑む経験の連続です。怖さを生む上手さ、それが分かりやすい作品ばかり。巨大生物にも野生動物にも幽霊にも、或いはただの人にも悪意が宿れば彼方のモノへと変わります。これらを夜寝る前に観ることは、オススメしません。
その他

素人がウッドターニングをやってみた感想 ~意外と難しくなく面白い~

木からものを削り出す、それを人の作業場で旋盤を借りてやってみた素人が感想を語った記事となります。技術的な部分はごっそりと削った正直に受けた印象の数々。ウッドターニングをするに当たって当然に起こるだろう疑問についてお答えしています。
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