茶蕎麦

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口が裂けてもいえないことば

【完結済み】 口が裂けてもいえないことば・目次

人を信じる人に、信じない人。そのスキマに怪人が発生する。 懊悩する口裂け女の花子さん、誕生する切り裂きジャックに、踊る赤マント。 彼らが傷つけあいやがてたどり着いた結論は、果たして。
口が裂けてもいえないこと

番外話その三 メリーバッドエンド

合わないものは、虐められる。往々にして間違っている者は、正しさに痛めつけられるのだった。 「汚え」 学校に行くことで、初めて七恵は自分が汚いことを知る。だが、それからの脱却方法など分からない。親に聞いても、そんな格好で学校に行ったの、馬鹿じ...
口が裂けてもいえないこと

番外話その二 七恵の不思議②

将来的に赤マントに口裂け女の少女、ハナコという怪談を生かすためのストーリーテラーとして被害者を知り適正があるからと選ばれて。そして、悪意の全てを平気で直視し語れるように赤く染められてしまう七恵。 しかしその前、中学二年の時分は当然の様にそん...
口が裂けてもいえないこと

番外話その一 七恵の七不思議①

それは幾年かの昔。普通と不通は、少し前に並んでいた。 そう。中学生活も半分を過ぎたそんな最中、四つのクラスのお隣さんとして、足立勇二と高橋七恵は交わらずに暮らしていたのだ。 方や愛を知って、隣人と語り。方や愛を知らずに、隣人を騙り。沢山の中...
幽香さん、優しくしてみる

第十九話 ライバルに優しくしてみた

断崖絶壁が邪魔になっていても、ぶち破って進めば良い。そんな発想は常人には持つことが出来るものではなかった。 普通ならば力が足らずに届かず及ばず、涙を呑むのが当然。挑むまでもなく自信崩折れさせるのが本来であるだろう。 そんなこと、何度も手抜き...
幽香さん、優しくしてみる

第十八話 少女の夢に優しくしてみた

投げて、拾ってを続けるその合間に入り込んだのだろうか。使い慣れていた道具の中に、段違いの威力のものが紛れ込んでいる。 そんなことがもし起きていたとするなら、そのおかしな道具を精査するのは当然のことだろう。 そして、メイド十六夜咲夜は己の持つ...
幽香さん、優しくしてみる

第十七話 天邪鬼に優しくしてみた

鬼人正邪は天邪鬼である。 そのように、彼女は鬼と種族名についてはいるがしかし実際は鬼とは程遠い、捻くれているだけの妖怪だ。 生まれついて、何かが幸せであるとムカつくし褒められているとぞっとする。嫌がることは進んでするし、命令無視なんて当たり...
幽香さん、優しくしてみる

第十六話 友達に優しくしてみた

入道雲を青く呑み込む空高く。何にも寄らぬ宙にて少女たちは舞い踊る。魅せるためには弾を交わすことでは足りないと、直に矛を交えて戦う姿は多くに仰がれた。 夏の頃合い、高き日の暑い中。涼みの最中に少女たちの弾幕ごっこは丁度いい祭りごと。やんややん...
幽香さん、優しくしてみる

第十五話 孤独な少女に優しくしてみた

物部布都は、無私の為政者に欲を囁き人にならせようとした、悪女である。太陽を貶してその手に入れようとした、雲のような女性だった。 そう。その子は一途な、大好きな彼女に生きていて欲しいと思った少女でもあったのだ。 神の子孫に連なる、物部の人。故...
幽香さん、優しくしてみる

第十四話 孤独な太陽に優しくしてみた

東風谷早苗は、考える。異変。数多の神霊のようなものに溢れた空を見て、しかし彼女は眼鏡をくいと上げ、焦ることなく少し足止まった。 「これは、神霊……?」 早苗が人里にて布教の一部という名目で行い始めた寺子屋での歴史講義の最中、厩戸皇子のお話を...
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