小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた 第一話 撫でる手 さて、私はこの世界の大本が読まれるためにあるひとつなぎであることを識っています。ならば、この二次派生的な世界、ひいては私も読まれていると考えるのが自然でしょう。ただどこが最初の切れ目なのか無知な私には分からないので、今日も再びに自己紹介を重... 2025.06.08 小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた
小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた 小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた・目次 単純で勧善懲悪な小説の世界にTS転生しちゃった主人公さんが、私全部知ってるよとうそぶきながらなんでか全体複雑にしっとりさせちゃうお話です!ギャグがメインの架空原作に入り込んだ原作ファンが織りなす原作ブレイクぶりをお楽しみ下さいー。 2025.06.08 小説世界で全知無能を演じていたら、悪の組織のトップになってた
千里件の人間原理 第二話 牛の首 この世には昔『牛の首』という怪談があった。そして、それはもうない。何故なら、その怪談を聞いたもの全てがあまりの恐ろしさに直ぐ死んでしまうからだ。そして、私はそれそのもの。終わりと同義の存在だから、故に終末の今それを物語るために生まれてしまっ... 2025.06.08 千里件の人間原理
千里件の人間原理 第一話 件/天音 「……ほろ、ぶ……せ、かぃ」未熟にて生まれた私は、産声よりも先に必死になってこう伝えた。これで死んでしまっても本望だからと目も見えないままに発した私の『予言』は、しかし懸命に私を生かそうとする医療現場の人間たちの騒々しさにかき消されてしまう... 2025.06.06 千里件の人間原理
千里件の人間原理 プロローグ 終わりの始まり 心とは金剛石のように頑なでなくても良い。別段飛沫すら含んだスポンジのように柔く感じたって構うまい。擦り切れて役に立たなくなるまでに使われるそのことにもし、愛があったのなら。蝶とはひどくぶよぶよとした腹を持つ生き物である。綺麗とされる色づきが... 2025.05.31 千里件の人間原理
オリジナル小説 千里件の人間原理・目次 どう読み上げようとも世界は終わる。なら、地平に立ってみようと彼女は決めました。これはどうあっても救われない神なし世の中での、ホラーの後に残った終末にて語られる愛のお話。 2025.05.31 オリジナル小説千里件の人間原理
それでも私は走る 権利をあげる 「ふぅ……」一人ぼっちには、ため息が似合う。だがキングの私がするようなことではないのに、と思いながらも止められなかったことが少女の疲れの証。本日はレース後の休養に充てられた日。平素はそこそこドライな自身のトレーナーにかけられた、今はまず身体... 2025.05.29 それでも私は走る
霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった 第三十七話 すっきりしたわ 硬質な材の廊下に降ろされるは、靴下に包まれた柔らかなつま先。よって特に忍んでおらずとも音も立てることなく彼女は残骸としたばかりの出入り口を背に進む。背負うコウモリの羽根が骨ばかりになっているとはいえ、空を行くことが出来る少女が階段へと伸ばす... 2025.05.17 霊夢に博麗を継がせたら無視されるようになった
それでも私は走る 比翼の鳥 風はどこか冷たさを帯びていながら、日差しは熱そのもの。そんなこの頃の秋の天気のもとに、優駿ばかりがくつわではなく肩を並べて競い合う。炎天に長く伸びすぎたため刈られて整ったばかりの街路樹が風に撫でられざわめいた。良バ場で行われる9月20日、日... 2025.05.17 それでも私は走る
それでも私は走る 今日も、一緒に走ろ 「ウララ……起きて」「うう……――ちゃん。分かったよお……」柔らかで心地よい、ハスキーボイス。それを何時も明日の朝の楽しみにしながら少女は寝て、起きる。ぴこぴことピンクの耳はすぐ近くの彼女の心音をすら探ろうしているかのように動く。やがてここ... 2025.05.11 それでも私は走る