【小説】茶蕎麦が考える最低限の小説の書き『はじめ』方

小説関係

ブログへいらっしゃった方々、お疲れ様です。

素人小説書きである、茶蕎麦といいます。

今回は、私なりに小説を書きはじめた際の苦労を思い出し、他の方々にはその労苦を少しでも軽減できないかと、私なりに認めてみました。

とはいえ、私は特定投稿サイトの日刊ランキングにはしばしば載せていただく程度で実績なんてない、ただ書き続けているだけの素人です。

そんな者が何を偉そうに……と私は考えていたのですが、とはいえ経験者が未経験者を手伝うのは世の習いでしょう。

また、以下のように書くことに誘う文章をブログに書いたのだから、せめてはじめ方くらいはお教えしないとダメだなと反省したということもあります。

小説を書くって楽しい! ~素人小説家が考える小説書き初期のハードルの越え方~

私なりに頑張って、皆様が小説を始めやすいように語ってみますね!

小説を書き始める前に

さて、小説は頭の中から紙やデジタルな媒体の白に文字を写す作業が基本となります。

それはつまり、文字として移動するための物語が少しは頭の中にないと難しいということですね。

完全にまっ更な状態から書くことは……まあ、出来ないことはないですが、経験者でも苦労します。

なら、そんな状態は避けた方がいいですよね!

よって、皆様にはある程度書きたいものや、このように書きたいというような作品の読書体験等を用意していただくと良いのではと思います。

そして書き出すのでも脳裏に浮かべるのでもいいですが、以下の羅列くらいは決めておくと楽かもしれません!

ジャンル(戦闘もの、恋愛、純文学系、ジュブナイル、ホラー、ミステリ、R-18、女性向け、百合等など)

ギャグとシリアスどっちに寄せるか

一人称と三人称のどちらを基本とするか(場面毎に切り替えるつもりでも、タイミングは統一した方が読みやすいものになると思います)

お話の独創点(一番に書きたいところ、主張したいところ等は忘れないでおくといいかもしれません)

お話に必要な役割(主人公、ヒロイン、父、母、友達、ライバル、ボス等お話を書くにあたって必要な属性程度は浮かべておくと楽です)

私が考える最低限は、これくらいですかね。

意外にも、題名やキャラクター名やあらすじ、プロットすら茶蕎麦流では書き始める段階に限っては必ずしも要りはしないのです!

それらは不格好になる可能性が高いですが、後でも付け足せるのです。

それは書きたいな→書く! という初心者のやる気に満ちた流れを滞らせないためですね。

そう、これは本当にはじめのはじめ。

本当の最初の経験時に不安だからと重い荷物を持ったままはじめてしまえば、逆に負担となって失敗する場合もあるでしょう。

そして私としては、つべこべ考える前に書きたいのです!

ですので経験から、軽めの用意とさせていただきました。無論これが正解ではありませんが、取り敢えずこのくらいしておけば小説を書くことだけは可能です。

小説を作り上げたいのか、それとも取り敢えず書いてみたいのか

さて、ここで皆様に問いかけちゃってみますが、実際のところあなたはどちらに当たるのでしょうか?

まず、いちから立派な小説を作り上げたい、というのならばこれ以前とこれからの私のお話はなかったことにしてプロットなどを他のサイトとかで勉強したほうが良いでしょう。

処女作から完全を求められる方も存在するでしょうし、それが出来ちゃう才能だってきっとあるに違いありません。

そして、後者の取り敢えず書いて自分を試してみたくてたまらないよ、というような方々に向けて私はこの文を認めていたりします。

ということで、今更ながらふるいにかけてみたのですね!

あなたはどちらでしょう? ちなみに私は後者であり、ずっとそんな感じです。

書きたくなったから書いて、書き続けられるから続けちゃっている、変な存在なのですね。

そんなヤツダメと取る向きもあるかもしれません。ですが、自縛以外の物語の制約が想像以上に少ないことと同じく、やってみなければ分からないことだってあります

私はあなたの才能の多寡なんて知りません。でも、これくらいでもやれるよ、と誘うことばかりは出来るのですね。

また読者としては推し作品には完結して欲しいと切に思いますが、別に小説は未完であってもいいのです。

そして、私の処女作も途中で頓挫してそのままハードディスクに放置されたままですが、それを悪く言われたこともありません。

私に言えることは一つ。

小説は、終わらせられなくても書いて良いんだよ、ということです。

物語の書き出し方~茶蕎麦流~

これまでは本当に書きはじめの一歩を出すまでの話でした。

 

なら次は完全な一歩目。小説の書き出しの方法を語ってみることにします。

とはいえ……正直なところ書き方など十人十色であり、書きやすい方法など個々人に委ねられることも多くはあります。

なので、私の書きやすい小説の出だしを幾つかここに記して、それを真似などしていただくことで助けとしたいと思います!

ブログにも移している小説を見直したところ、いくつかのパターンが見受けられましたので、それを書いてみますね。

①セリフ+現況説明

「…………どうすれば良いのかしらね………」
胡散臭い題名の怪しげな本の列と、女の子の色調が奇跡的に融合している我が部屋にて考え事をしながらうろうろ。
そうやって黙って色々と考えていれば沈黙が続くもの。そういえば、延々と続く三点リーダって、まるで蟻さんの列みたいね。

【涼宮ハルヒ】をやらないといけない涼宮ハルヒさんは憂鬱、より

「おにーいさん。ね、私キレイ?」
入道雲が雄々しくそびえ立つ空の下、少女は誰かに向かって、そう尋ねる。
二人には、近いようで遠い距離があった。自然、返答には間ができる。
「ほらほら、私を見てよ。どう思う?」

口が裂けてもいえないこと、より

さあ、いかがでしょう?

私見ですが、セリフが先に来た後に現状を説明すると、今の節の主人公が誰かということとその会話等のタイミングが連鎖的に掴んでいただけると思うのです。

どんな特徴の人物が、どのようになっているのか。これを先に提示するのですね。名前等はその次です。

懇切丁寧に説明せずともこんな程度からはじめても良いのですから、面白いですね。

②主人公からの自己紹介

あたし霧雨魔【梨】沙は稗田の家の阿求ちゃんと同じように記憶を持って転生したものである。
魅魔様が言うには、正しくは事故で魂がくっついた憑依みたいなものらしいけれど、それでもあたしにとっては大差ないからと転生したのだと深い知り合いには簡単に説明している。

霧雨魔梨沙の幻想郷、より

オレは双葉|重《かさね》。仲のいい友達には『ばかさね』と呼ばれてる。
下の名前だけじゃ足りないってんで、長く呼ばれちゃってんだ。この愛されっぷり、オレがどれだけの美少女かなんて、語るまでもなく分かちゃうもんだよな。
さて、そんなクールビューティーなオレだが、実はオレはオレだったんだ。なんてこったい。これには流石のオレも驚いた。

勘違い吸血鬼ばかさねちゃん、より

これは私の一人称小説に多めのパターンですね!

ただどうもたどたどしい印象にもなりますので、ちょっとアホの子が主役の場合に用いている気もします。

自己紹介系のはじまりはあまり多用するべきではないのかもしれませんが、茶蕎麦流ではアリです。

分かりやすく、簡単ですからね! 特にギャグ調小説だと気にせず読んでいただけるのではないかと。

③ルール説明

魔法というのは人間の世界には存在しない。それは、外の法則。魔なる力の発露。
「やっつけるよー」
『気をつけてね』
人に掴めるはずのないソレ。しかし、その少女は魔法を用いることが出来た。多分なルール、それを手に持つ杖にて触れることで破壊して、彼女は魔物と相対する。
「大丈夫だよ、こころちゃんは無敵だからね!」
『私に腕相撲で勝てないようなひ弱さんが、よく言うね』

私は彼女の魔嬢(まじかるすてっき)、より

少女は名もなきモブウマ娘。――――は、何にもなれなかった。もともと、何でもなかったから。
でも、彼女だって懸命だったから、なにも変えられない、なんていうことはなかったのだ。

それでも私は走る、より

これは説明に惑いましたが……要は最初から決まっている物語のルールから語っちゃうということですね。

作中ルールを語る前者はファンタジー、作中のお話の範囲を語る後者は少し現実的なお話に使えるかもしれません。

難易度はありますが、独自感は出ると思います!

④人物の考えから

愛に肢体は要らない。誰がそんなつまらないことを言い出したのだろう。
心だけでは足りない。あたしは彼女の全てが好きだった。
亜麻色の柔らかなその髪に、チョコレート色の肌がお似合いの、芳しき伽羅の少女。水野葵はそんな女の子だった。

皆に攻略される百合さんのお話、より

ふと、風見幽香は考えた。そういえば、自分は他人に優しくしたことなんて殆どないな、と。
なら、やってみようかと、そんな風に思い立ったのは、霧雨魔法店上空での霧雨魔理沙との弾幕ごっこの最中であった。

幽香さん、優しくしてみる、より

これは、考慮中の人物のキャラがある程度固まっている時に有効な出だしですね。

まずその人の心の向きを示してしまうのです。

またそれが物語の指針となる場合において、特にやってみるのもいいかもしれません。


さて、急ぎ4種類に分けて抜粋してみましたが、実際はもっと多種多様。

それこそ慣れるまではじめ方にすら皆様は迷ってしまうことでしょう。

なら、取り敢えずはこの4種から絞っても悪くはないかと思います。

むしろ、出だしくらい私のものを殆ど真似しちゃっていいですよ! それで皆様が楽できるなら儲けものです。

また私に学んでも無視してもいいので自由に書いてみて欲しい、というのが私の本音ですね。

まとめ

さて、これまで長く書いてきましたが、その全てを利用するもしないもの、あなた次第です。

実際、書くの楽しいと続けているばかりの者のやり方など、どれほどお役に立てるのかは疑問でした。

ですが、僅かにでも役立つ可能性があるなら、頑張ってみようじゃないかという気持ちから書いています。

私は心の底から、皆様に文というものに親しんでいただきたい(そして素敵な文章が世に増えてくれれば最高です!)のですね。

改めて、私は小説を書くという行為が好きです。

それは、今を生きていられていることに小説というものの読書体験が関わっており、拙文でも誰かの楽しみになればいいな、という考えもありました。

ですがそれ以上に、次々と書きたいことが浮かんで、それを連ねて形にすることが楽しいのですね!

もしかしたら、苦手不得手もあり私のようには楽しんでいただけないかもしれません。

ですが、それでもあなたも書いてみて、試してみるのはアリだと思えてならないのですね。

また、上達意欲やこれだけでは足りないなどが都度出て来ましたら、読書やプロットの勉強や物語の続け方を調べるのは大いにしてほしいところです。

それに関して、私が助けられることは少ないですね。私の今回の役割は、あなたの背中を押して差し上げることですから。

そしてどうか、小説を書くことがご自身にとって楽しくなるかどうか、判断していただきたいと思っています。


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